J1で首位を走るヴィッセル神戸は、5月27日にノエビアスタジアム神戸で行われたFC東京戦に3−2で勝利した。白熱の展開となった中で、前半31分の“ハイレベルな攻防”が話題となっている。
ヴィッセル神戸がFW武藤嘉紀のゴールで1−0とリードしていた状況で生まれたシーンだ。FC東京のD Fラインからのビルドアップに対して、神戸が前線からハイプレスを仕掛ける。そして、鋭い出足を見せたボランチのMF齊藤未月が、ペナルティーエリアの左外の位置で相手からボールを奪い取ると、そのままドリブルで回り込み、左腕で相手DFを抑えながら右足で強烈なミドルシュートを放った。
唸りを上げたシュートはゴール左上へ一直線に飛んだ。完全に枠を捉えており、ゴール裏の神戸サポーターを含めて多くの者が「入った!」と得点を予感したが、ここでFC東京の守護神GKヤクブ・スウォビィクが華麗に横っ飛び。長い手を活かしながら、空中で飛んできたボールを完璧に弾き出して見せたのだ。
頭を抱える齊藤に対して、冷静な表情のスウォビィク。両者の高い技術と魅力が詰まった何度も見返したくなるシーンだった。