■「フロンターレでやっていたときは、勝ってて当たり前だった」

 カタールでの食事は、「基本的に(自分で)作っていましたね。外食にも行くんですけど、やっぱりコンディションのところを考えると、バランス良くとか、味付けも含め、自分でやったほうが栄養を採れるなと思ったので、そこは頑張ったつもりです」と話す。

 豚肉がない中でのたんぱく質の摂取について聞くと、「鶏肉がけっこう多かったですね」と振り返る。「考えながら、持ってる知識を生かしながら(鶏肉を調理)。鶏肉は売っているんですけど、もも肉があまり売っていなくて。売ってても骨付きなんですよ。だから調理しづらくて。日本だったら(調理しやすい形で)売っているんじゃないですか。だから、(もも肉は)あまり使っていなくて、胸肉とかささみとかをけっこう食べていたんですよ」と言う。そうした「ヘルシー鶏料理を食べていましたね、脂が少ない」という状況から、「だから、それで(体を)絞れたんかなと」とも首を傾けた。

 カタールリーグでは残留争いに巻き込まれた。「苦しかったですよ。これだけ勝てないのサッカー人生で初めてというくらいだったので。なかなか、うまくいかなかったし」と話すも、「勝てないチームの要因というものを、当事者ですけど客観的に見れたりして。そういったところは自分のサッカー人生においては、一つ良かったのかなと思います」と、プラスになった様子。「フロンターレでやっていたときは、勝ってて当たり前だった」からこその学びでもあった。

 また、「(川崎から)外に出て行ったきっかけが、サッカーっていろんなサッカーがあるし、サッカーに正解はないってことはすごく感じたことなので。そういった意味では、また違ったサッカーを体感できて、自分の引き出しを増やすことはできた」とも話す。

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