「ピッチの中で喋っていたので立ち直せた」浦和DF犬飼智也が明かした、早過ぎる失点で話し合った2つのこと。先発&ゲームキャプテンで挑んだ川崎戦で逆転勝利の画像
キャプテンマークを巻いて挑んだ浦和レッズDF犬飼智也 撮影:中地拓也
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■5月24日/ル杯第5節 浦和レッズ 2―1 川崎フロンターレ(埼スタ)

 ルヴァンカップは、ここまで4試合を終えてすべてドロー。試合前の会見でマチェイ・スコルジャ監督はグループステージ突破へ「この試合がラストチャンスという意識が全員にある」と話していたが、その思いが報われる形となった。

 ただ先手を取ったのは川崎フロンターレだった。開始3分、MF瀬川祐介にゴールを割られ、いきなり出鼻をくじかれた格好となった。

 DF犬飼智也は「失点が早すぎて切り替えるしかなかった。“時間はある”という話しと“まず焦れずに1点ずつ取ろう”とピッチの中で喋っていたので立ち直せた」と、2つのことを話し合ったことを明かした。

 前半は川崎に持たれる時間帯もあったが、プレッシングとビルドアップを改善したことで流れを引き込んだ。「後ろで良い作りをして、前には点を取れる選手がいたのでスムーズにいけばいいと思ってボールを動かしていた」とコメント。そして「後ろで自信を持ってタク(DF岩波拓也)とザイオン(GK鈴木彩艶)とで回せていたし、ダブルボランチの二人もずっと顔を出してくれていたので、チームとして動かそうと思った。普段の練習からやっているメンバーだったので、それが試合で出せたと思う」と話した。

 1点のビハインドを追う中、あと一歩が足りず嫌な雰囲気になりかねない展開だったが、56分に待望の瞬間が訪れる。ペナルティーエリア手前でFWホセ・カンテが強烈シュートを打ち込み、浦和加入後の初得点を記録。その後も攻め続ける浦和は負傷離脱していたDF酒井宏樹を途中投入。89分には酒井のクロスがゴール前に密集した相手の足に当たりオウンゴールで勝ち越した。

 川崎に10本のシュートを許したが最少失点に抑えた犬飼は「苦しい時間を耐え切れたことが大きかったと思うし、途中で入ってきた選手がパワーをくれた。何より耐えきったこと」と、白星を手繰り寄せた要因を口にした。

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