「ここで生き残らないといけません」浦和の17歳MF早川隼平が語る、試合出場と勝利への決意。川崎戦で69分間、トップ下で輝くの画像
浦和レッズのMF早川隼平 撮影:中地拓也

 5月24日に行われたルヴァンカップ第5節川崎フロンターレ戦(2-1)に[4-2-3-1]のトップ下で先発出場したMF早川隼平は69分間ピッチに立ち、存在感を示した。試合後、「トップ下と言われ、(両サイドハーフと1トップ)周りが外国籍選手で、彼らが自由にやることは普段の練習から分かっていたので、自分が気を使ってプレーしようと臨みました」と振り返った。

 ここまで出場した公式戦の4試合はサイドでのプレーだったが、「トップ下が、やりやすい、やりにくいは分かりません。ただサイドであれば、ある程度、自分が自由にプレーしますし、真ん中であれば気を使ってプレーします。それも嫌いじゃないです」と、余分な気負いをせず、前線でチャンスを呼び込み続けた。

 ボールを受けるとダイナミックなパスで味方を動かすだけでなく、ディフェンスラインの裏に抜けるプレーも目立った。13分には後方からのロングパスに反応しペナルティエリアに抜け出す。「岩波(拓也)さん、犬飼(智也)さんも見てくれているので意識していました。あとは出て行くタイミングを一歩、速くするとか、もっと意識していきたいと思います」と、課題を見出し次に繋げていく構えだ。

 早川は、約1カ月半前の4月5日、ルヴァンカップ第3節川崎戦(0-0)で公式戦デビュー。身長163cm、しかも17歳。物怖じせず堂々としたプレーを、この日も披露した。「最初に比べたら落ち着いてプレーできていますし、周りが見えて時間を作るプレーや前だけでなく後ろに下がってボールを受けにいくプレーを含めて少しはできています」とニッコリ喜びの表情を見せた。

 チームは勝利したものの個人としてはシュート数ゼロで終わり、結果を残すことはできなかったが「ルヴァンカップを勝ち上がるためには必要な勝利。チームが勝てたことは嬉しかったです」と、チームの勝利が最優先であることを口にする。

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