【大迫勇也の日本代表復帰(2)】36歳で迎える26年W杯での“ミラクル復帰”の節目はアジアカップか…森保監督は25日のメンバーについて「次の選考基準も前回と同じ」の画像
大迫勇也が招集されていた頃の日本代表メンバーとはかなり入れ替わっている 撮影:中地拓也

 大迫勇也は直近の5月21日の柏レイソル戦でも値千金の先制弾を叩き出している。

 この試合は柏にとって井原正巳監督率いる新体制初陣。彼らはかつてないほどのアグレッシブさと闘争心を前面に押し出してきた。トップを走る神戸も苦戦を強いられたが、前半24分にワンチャンスをモノにする。左FW汰木康也がアバウトなクロスを入れた瞬間、柏の古賀太陽片山瑛一が大迫に寄り、隣にいた武藤嘉紀がガラ空きになった。ボールを収めた武藤はDF2枚の背後にスッと抜け出した大迫にラストパスを供給。これをエースナンバー10が難なく押し込み、1点を奪うことに成功したのである。

「彼ら2人はゴール前ですごい冷静でしたし、ああいう冷静さは自分には足りないところかなと。競り合いの部分でもしっかり反らしていましたし、時間を作るところでもトップレベルだなと思って見ていました」とパリ五輪世代のエース格・細谷真大もリスペクトの念を抱いた様子だったが、やはり誰が見ても今の大迫はJリーグ基準をはるかに越えている。

「次の選考基準も前回と同じ」と森保監督は6月シリーズも若手のテストを優先する構えだが、結果を残し続ける最高峰FWを代表に呼ばないままではこの先、異論が噴出することも大いにあり得そうだ。

 5月18日に33歳の誕生日を迎えた大迫は2026年W杯時には36歳になる。過去の日本代表を見ると、その年齢でW杯の大舞台に参戦したのは、カタールW杯時の川島永嗣(ストラスブール=39歳)と長友佑都(FC東京=36歳)の2人だけ。2002年日韓W杯の中山雅史(沼津監督)、2014年ブラジルW杯の遠藤保仁(磐田)、2018年ロシアW杯の長谷部誠フランクフルト)とカタールの吉田麻也シャルケ)の4人が34歳での出場だったが、やはり30代後半まで代表に生き残るのは非常に高いハードルなのは間違いない。

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