FC町田ゼルビアが5月21日、J2リーグ第17節の清水エスパルス戦を行い、試合終了間際の劇的ゴールで2−1の勝利。試合後のスタジアムの様子が反響を集めている。
現在J2首位を走る町田が、J1昇格の“大本命”を目されていた清水をホームに迎えた一戦に、町田GIONスタジアムの最多入場者数を更新する観衆は1万444人が集まった。試合は「攻」の清水と「守」の町田の構図ながら、試合終了間際のラストプレーで町田が勝利した。
その劇的展開もあり、試合後のスタジアムは大盛り上がり。選手、スタッフ、さらに黒田剛監督が肩を組みながら喜びのジャンプを披露すると、スタンドを埋め尽くしたサポーターたちも肩を組み、勝利のチャントを大声で歌い上げた。
2009年にJリーグ準加盟クラブに承認され、2016年にJ2に昇格して以降、2018年(4位)、2021年(5位)と上位争いをしたシーズンもあったが、昨季の15位も含めて7シーズン中4シーズンは2ケタ順位と成績が振るわないことの方が多かった。
また、“天空の城”とも呼ばれてアクセス面に問題を抱える町田GIONスタジアムの観衆もなかなか伸びなかった。だからこそ、この日の“一体感”は、これまでに見たことのなかった光景だった。