5月19日、J1リーグ第14節として横浜FCと川崎フロンターレによる神奈川ダービが行われ、アウェイの川崎が2-1で敗れた。それでも一矢報いたFK弾には称賛の声が集まっている。
まさかで2点ビハインドとなった川崎は、後半23分にペナルティアーク手前、中央からやや左の位置でFKを獲得。ボールの前にはMFの瀬古樹がただ一人立った。ゴールを直接狙っていることが分かった横浜FCは入念に壁を構成し、GKスベンドブローダーセンはゴール右寄りで構える。川崎の選手は3人が壁の前に膝立ちして、瀬古の足元を“消す”。
笛が鳴ると瀬古はわずかな助走でボールを蹴り出し、ボールを縦回転で壁がない右方向へと飛ばす。コースはGKの正面かと思われたが、左へ移動していた元チームメイトGKの逆を突くことになり、ゴール手前でバウンドしたボールはそのままサイドネットを揺らしたのだ。
ゴールとなったフリーキックは壁を避けたものの、横浜のMF和田卓也のヘディングがあとわずかで届きそうな距離というギリギリのコースを狙っていた。また、和田と川崎の選手が重なり、GKの目隠しになったこともゴールに結びついた要因だったようだ。