5月20日、J1リーグ第14節が行われ、横浜F・マリノスが2−0でガンバ大阪に快勝。チーム2点目となったDF永戸勝也の直接フリーキック弾が話題を集めている。
1点リードのまま迎えた後半34分だった。横浜F・マリノスは退場処分で1人少なくなった中、FWアンデルソン・ロペスの力強い突破からファウルを誘い、相手陣内で中央やや右、ゴールから約30mの位置でフリーキックのチャンスを得る。
ボールをセットしたのは、左サイドバックの永戸。一度、後ろを振り向いた後にゴールを見据えると、ゆっくりとした助走から左足を鋭く振る。ボールは壁の左上を勢い良く通り抜けると、ほぼ無回転のままブレながら落ちる軌道でゴール左上の隅へ。ガンバ大阪の元日本代表GK東口順昭の伸ばした手も届かずにゴールネットに突き刺さった。
無回転FKと言えば、元日本代表の本田圭佑や三浦淳宏が得意とし、これまで何度もJリーグや日本代表の舞台で披露してきたが、そのレジェンドたちの左足にも引けを取らない永戸の直接FK弾。まさに「悪魔の左足」と言えるワールドクラスの一撃だった。