◽️日本代表の過去最高位は1999年の準優勝
そして5つ目、相手チームの実力が肝心である。グループステージでは、5月21日の初戦でU−20セネガル、同24日の第2戦でU−20コロンビア、同27日の第3戦でU−20イスラエルと対戦する。いずれもA代表の実力は世界的には「中堅」と言え、最新のFIFAランクでも日本の20位に対し、セネガルが18位、コロンビアが17位、イスラエルは78位である。
しかし、セネガルは今大会の予選も兼ねたアフリカU―20ネーションズリーグで優勝し、イスラエルはU−19欧州選手権でフランスを破って2位に入っている。いずれも侮れないチーム、むしろ“格上”として戦略を立て、試合に臨むべきだろう。
前回2017年の韓国大会は、南アフリカ、ウルグアイ、イタリアと同組だったグループステージを1勝1分け1敗の3位でしぶとく通過するも、決勝トーナメント1回戦でベネズエラに敗れた。その上で、今大会に臨む冨樫監督は「目標は世界一」と断言している。
過去、男子サッカーのすべての世代での日本代表の最高位は、のちに黄金世代と呼ばれる面々が成し遂げた1999年ワールドユース(U−20W杯の前身大会)での準優勝。今回のU−20日本代表が、その記録を塗り替えられるか。彼らが日本サッカーの未来を背負っていることは、間違いない。