5月13日、J2の徳島ヴィルティスがアウェー・維新みらいふスタジアムでレノファ山口FCと対戦して2―2で引き分けた。チーム2点目を奪ったFW柿谷曜一朗の鮮やかなゴールに賞賛の声が集まっている。
雨の中の一戦。徳島が1点リードで迎えた前半40分だった。左サイドの敵陣奥深くで直接FKを得ると、柿谷がボールをセットする。
ゴールに鋭い視線を送った背番号8は、右手ジェスチャーで近くにいた安部崇士の立ち位置を修正した後にショートパス。相手DFがプレスに来る中、そのリターンを右足ダイレクトで鋭く蹴り上げると、カーブのかかったボールは美しい弧を描きながらGKが伸ばした手の上を通り越して右サイドネットネットに突き刺さった。
水しぶきを上げながらのゴラッソ弾に、実況も思わず「スーパーゴールが飛び出した!」と絶叫。スタジアムのファンの歓声で沸き上がる中、10代の頃から「天才」の呼び名を欲しいままにしていた元日本代表は会心のガッツポーズを見せた後、笑顔で味方と抱き合った。