■タイムスリップした2011年
2011年にアルゼンチンで開催されたコパ・アメリカでは、アルゼンチンもブラジルも準々決勝で敗退してしまい、決勝ではウルグアイがパラグアイに3対0で勝って優勝しました。その決勝の翌日(7月25日)に、僕は今度は高速船でブエノスアイレスの対岸のコロニア・デル・サクラメントという人口2万7000人の小さな街に向かいました。
コロニアは1680年にブラジルから南下してきたポルトガルによって建設された街で、“ウルグアイ最古の街”と言われ、ユネスコの世界遺産にも登録されている観光地です。高層ビルが立ち並ぶブエノスアイレスの中心街から「ブケブス」という会社の高速船でコロニアに着くと、まるでタイムスリップして来たようでした。
港から歩いて中心街に向かい、一通り観光をして約半日。レストランで遅い昼食を摂りました。タコ料理を食べ、ワインを飲んで、ゆったりとブエノスアイレスに向かおうと思っていたのですが、突然の激しい雷雨に襲われてしまい、戻ってきたのは夜遅くなってしまいました。
「銀の河」を渡るのはいつも大変なようです。