「センスが溢れてる」J1湘南の天才肌ベテランMFが魅せた“幻のアシスト”が話題に!「そこを通すのか!?」の右足ダイレクトでの絶品ラストパスにファン驚嘆の画像
湘南ベルマーレ 撮影:中地拓也

 J1湘南ベルマーレの31歳のベテランMF茨田陽生が、5月3日の第11節・柏レイソル戦で披露した幻のアシストが再注目されている。

 今季は故障でメンバーから外れていた茨田だったが、前節のヴィッセル神戸戦の後半途中から今季初出場を果たし、この日はインサイドハーフの位置で今季初スタメンを飾ってピッチに立った。迎えた前半25分だった。

 自陣からのビルドアップの流れで、阿部浩之からのパスを右サイドに開いた茨田が受ける。すると、前線の状況を瞬時に見極めると、右足ダイレクトでアーリークロス気味にグラウンダーのラストパスを送る。回転のかかったボールは、DFラインの外側から回り込みながら絶妙なコースを通り、中央に走り込んだ平岡大陽の足元にピタリと収まった。

 パスを出した瞬間、茨田よりも前にいた相手選手は5人。いずれもセオリー通りのポジショニングでパスコースはなかったかに思われた。が、柏レイソルの下部組織に所属していた中学時代から年代別代表に招集され、精度の高いキックとボールテクニックで「天才」と呼ばれていた男は、自身の技術と創造力を詰め込んだパス1本で決定機を作り出した。

 結果的に、平岡が右足でゴールネットを揺らしたが、わずかにオフサイドの判定。それでも何度も見返したくなるほどの絶品のラストパスだった。

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