5月17日、J2リーグ第16節で22位・いわきFCと21位・大宮アルディージャの裏天王山がいわきグリーンフィールドで行われた。この試合の決勝弾を決めた、DF遠藤凌のゴールが話題となっている。
1-1で迎えた後半14分に、この試合の勝敗を決めるゴールが決まった。いわきは、相手陣内中央、左の位置でFKを得る。ボールを置いたのはMF山下優人。そこから30mほど離れたペナルティアーク付近に集った両軍は、タイミングを伺う。
キッカーが短い助走で左足を振り上げると、ボールはゴールから離れる軌道でファーへ飛んでいく。そこに頭で合わせたのが183cmの遠藤だった。ボールはゴール右隅クロスバーの下を叩いて、ネットを叩きつけた。
この長身DFは埼玉県出身で、県立大宮武蔵野高校在籍時には浦和レッズのユースに所属していた経歴の持ち主だ。そのため大宮を沈めた一撃には「さすが浦和ユース出身よ」「レッズユースの遠藤が大宮相手に決勝弾。いつかレッズに戻ってきてほしいな」という声も見られた、まさかの因縁深い一撃に。
大宮からすれば負けられない裏天王山で勝ち点3を落としただけでなく、同郷のライバルチームに縁がある相手に失点を許すなど、悔しい結果となった。