５月１３日、J１リーグ第１３節が行われ、首位・ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸に３位・サンフレッチェ広島を迎えて対戦した。
上位対決として注目を浴びたこの試合は、最初の４５分間で激しい攻防を展開。それでも両チームともにゴールを割らせず、スコアレスで折り返す。
しかし、後半立ち上がり早々の場面だった。神戸がカウンターを発動させ、ゴールネットを揺らすことに成功するのだ。
広島が右サイドからゴール前に送ってきたクロスをはね返すと、そのこぼれを汰木康也が回収。左サイドへと運ぶ。相手選手が進路を阻むが、その背後に佐々木大樹が猛ダッシュ。汰木はその２３歳のMFにスルーパスを送る。
佐々木は左のタッチラインを背中に広島の選手３人をくぎ付けにすると、相手陣内中央でボールを要求する大迫勇也に横パス。大迫はこれをトラップすると、素早く右サイドにいた武藤嘉紀に展開。武藤はこれをダイレクトでゴール前に送る。
優しくも絶妙なタイミングと速さで送られたボールは、ゴール前に走り込んでいた山口蛍へと向かうが、これにたまらず広島の選手が足を伸ばして、オウンゴールに。上位対決の均衡は、意外なスコアラーにとって敗れたのだ。
