5月6日の20時17分、浦和レッズの選手たちはピッチ中央から南の観客席に向かって歩き出した。アジア王者になったあとのウイニングランを行うためだ。
当然のことではあるが、それまでとはまったく異なる表情を選手は浮かべていた。柔和で、笑顔で、そしてリラックスしている。観客席からの声援に応え、そして、手を振る。そんな和やかなひと時だった。
Jリーグは、ピッチ上を歩くそんな選手たちに密着した映像を公開し、公式ツイッターに投稿した。しかも、「なんか映画みたいな画質」とコメントが付くような特別画質による映像なのだ。
投稿された映像は3分20秒にわたる。この試合で好セーブを連発した西川周作は、笑顔で「ありがとうー!!」と大きく観客席に感謝の声を叫ぶ。アウェイでの第1戦で殊勲の同点ゴールを決めて見せた興梠慎三は、力強くサポーターに向けてガッツポーズ。別な場面では、やはり大きな声で「ありがとー!!」と喉を震わせている。
また、この試合に出ることはなかったが、ベンチからチームを支えた犬飼智也はサポーターを煽る素振りを見せる。キャプテンの酒井宏樹は笑顔で手を振っている。