名古屋の「幻のゴール」を決めたのはマテウス・カストロ、札幌は浅野雄也だった。とくに浅野の「ゴール」はハーフラインを少し越えたところからのロングシュート。一生にいちどあるかないかのスーパーゴールだっただけに気の毒だった。だがこのときもしマテウスや浅野が喜びの余りシャツを脱いでイエローカードを受けていたら、得点は認められず、イエローカードだけは残るという、まさに「泣きっ面にハチ」「傷口に塩」のような悲惨なことになっていたのである。
■海外の常習者たち
シャツ脱ぎに関しては、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、マリオ・バロテッリ(イタリア)、ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン)など数多くの「常習者」がいる。リバプールでプレーするロベルト・フィルミーノ(ブラジル)は、2017年4月のストーク・シティ戦でゴールを決めてシャツを脱ぎ、タトゥーだらけの上半身をファンにさらしてイエローカードを受けた。これがこうした行為での7回目のイエローカードであり、新記録ではないかと話題になった。
クリスティアーノ・ロナウドやバロテッリの行動については、「肉体の誇示ではないか」と指摘する心理学者がいる。鍛えに鍛えた体を見せつけることで相手に無力感を与えようとしているのではないかというのである。「どうだ、オレには勝てないだろう」という力の誇示。「脱いでもスゴイ」というところか。