■歴史の積み重ねの証

 1998年のフランス・ワールドカップに初出場して以来、日本は男女各年代別のワールドカップに何度も出場している(最近では日本は男女すべてのカテゴリーのワールドカップに出場して、しかも、そのすべての大会でグループリーグを勝ち抜いてノックアウト・ラウンドに進出している)。

 そんな経験を積み重ねてきているからこそ、「あの大会でも対戦して痛い目に遭ったなぁ」といった記憶が積み重なり、「因縁」を感じるようになったのだろう。

 そういえば、7月から8月にかけてオーストラリアとニュージーランドで開催される女子ワールドカップでは日本はザンビア、コスタリカ、スペインと対戦することが決まっている。コスタリカ、スペインといえば、どちらも昨年のカタール・ワールドカップでも対戦したばかりの国である。

 ちなみに、カタール大会のラウンド16で対戦してPK戦の末に日本を倒したクロアチアも1998年のフランス大会、2006年のドイツ大会でも対戦しているやはり「因縁の」相手であり、1998年には0対1、2006年には0対0、そして昨年は1対1と、いずれもロースコアの接戦を演じている。

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