■初めての韓国行き
一方、最悪の思い出として残っているのが韓国大使館領事部です。４０年も前の話ですが……。
最初に韓国に行ったのは、１９８２年３月の日韓定期戦の時でした。窓口で申請の書類を提出すると、「何々の書類が足りない」と言われたのです。それで、その書類を持って再び窓口に行くと、「まだ、何々の書類が足りない」と言われます。
それなら、一度に「何と何が足りない」と言ってくれればいいじゃないですか！ しかし、窓口で喧嘩するわけにもいかないので、僕は大人としてグッと堪えました。
「日本の植民地支配に対する恨みをこんなところで晴らしているのか！」とも思いましたが、考えてみれば同じ人間が何度も何度も出頭すれば担当者の負担も増えるわけです。まあ、わざとやっていることではなく、ただ単にあちらが無能だっただけなのでしょう、たぶん。
