J1のサガン鳥栖はSNSを更新した。試合の勝利とチームメイトの誕生日をダブルで祝う選手たちの姿が公開されている。
3月の鳥栖は苦しんだ。リーグ戦とルヴァンカップを合わせた公式戦5試合で、わずか1勝に終わったのだ。
新しい月に入り、調子が上向こうとしている。1日に行われたJ1第6節では、FC東京に1-0と競り勝ち、良い形で4月を始めることに成功した。
さらに、新年度一発目の公式戦でも白星をつかんだ。5日に行われたジュビロ磐田のホームでのルヴァンカップ・グループステージ第3節で、メンバーを大幅に入れ替えながらも2-1で勝利。公式戦連勝を飾ったのだ。
良い時には、うれしいことが重なるものだ。この試合で先発した手塚康平はこの日、27歳の誕生日を迎えていた。
昨シーズン途中に当時J2を戦っていた横浜FCから加入した手塚だが、リーグ戦での出場は4試合にとどまっていた。今季も、ここまでリーグ戦では1試合ベンチに入ったのみ。ルヴァンカップで1試合、56分間プレーしただけだった。
だが今回の磐田戦では、5人の交代枠が使われるチームで、フル出場して勝利に貢献。反撃へと移ろうとするチームに勢いをもたらすことに成功した。
試合後には、手塚と仲間たちの喜びが弾けた。試合後のウォーミングアップルームで、川井健太監督の締めの言葉で円陣が解けると、すぐに祝祭が始まった。
誰ともなく「ハッピーバースデー・トゥ・ユー」と歌い始めると、次々と歌声とともにミネラルウォーターの祝福のシャワーが浴びせられる。そのうちにペットボトルも降りかかり始め、中には矢のように飛んでくるものもあった。