リーグ戦5試合を戦っていまだ1勝しかできていなかった“王者”が、激闘を制しての今季2つ目の白星を手にした。川崎フロンターレはアウェイに乗り込んで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、4-3で勝利したのだ。
この試合で、鬼木達監督は勝負の采配を見せた。通常は右ウイングで起用されることが多い家長昭博をセンターフォワードの位置に置き、宮代大聖と山田新の2人を両サイドに配置。実質的に0トップとするシステムとして、トップ下に置いた遠野大弥を“お守り”とした。
また、瀬古樹がリーグ戦で初スタメンを飾り、橘田健人と共にダブルボランチを組むなど、公式戦では見慣れないシステムで挑んだのだ。
しかし、先制したのは札幌。前半7分に岡村大八にクロスを頭で合わせられてしまう。それでも宮代大聖が今季リーグ戦初ゴールを挙げて同点とするも、その2分後に再び失点。またもリードされるが、前半39分に山根視来のゴールで再度、同点とする。
すると前半アディショナルタイム、遠野が前線で奪ったボールから家長が芸術的ロングループシュートを放ち、逆転に成功する。