3月31日、浦和レッズはアウェイで柏レイソルと対戦。金Jとして注目されたこの試合を3-0で勝利し、連勝数を「4」に伸ばした。
この快勝の口火を切ったのが興梠慎三だ。今季、北海道コンサドーレ札幌から復帰したエースストライカーがスコアレスで迎えた前半44分にゴールネットを揺らして見せた。
きっかけは最終ラインからのロングボールだ。左サイドの高い位置目掛けて出された浮き球に、明本考浩が反応して走ると、落下点に入るや頭で中に落とす。関根貴大はこれをPA内に侵入すると同時に引き取ると、左右を相手選手に挟まれた状態になるが、見事に縦に抜け出して見せる。
そして中にグラウンダーで折り返すと、そこにいたのが興梠だ。ニアに走ってこれを受けるのだが、その際、引くような動きから一転して前に持ち出すと、難しい姿勢にもかかわらずキックフェイントを入れる。そして改めて左足でシュートを放ち、先制ゴールを決めたのだ。
これが興梠にとって今季初ゴールで、もちろん、復帰後初ゴール。頼れるベテランが名実共に返ってきた瞬間だった。