■サッカーで最も大事な場所
この会議で、私の小さな弟のようなゴールエリア、ゴールから１１メートルにつけられたペナルティースポットとともに、私もこの世に生まれたのである。そう、私の名前は、ペナルティーエリア。サッカーで最も大事な場所だと、私は自負している。
ちなみに、ＩＦＡＢの年次総会が行われたスカバロー（英語での正確な発音では「スカーブラ」という表記が近い）の「ザ・グランド・ホテル」は、１５０歳を超えたいまでも現役で活躍している。陸側から見ると４階建てのように見えるが、海側に垂れ下がるようにさらに４層の客室があり、４つのタワーを含めると１２階建てになるという。このホテルのコンセプトは「時」で、４つの塔は「四季」を、１２のフロアは「月」を、５２の煙突は「週」を、そして３６５の部屋は「日」を示しているという。なかなかしゃれてるね。
ビーチにも近く、北海を望む客室はいまも人気が高い。海に面した「ザ・コーヒー・ショップ」というカフェテリアでゆっくりとアフタヌーンティーなどを楽しんでみたいものだなどと、誰もが思う場所ではないだろうか。
