4月1日、川崎フロンターレは北海道コンサドーレ札幌と対戦する。今季、公式戦7試合を消化してまだ1勝しかできていないが、さらなる困難が待ち構えている。
直近6年間で4度もJ1王者に輝き、優勝がかなわなかった19年は4位で昨年は2位と、常に優勝争いの中心にいる川崎が苦境に立たされている。Jリーグ第2節の鹿島アントラーズ戦で逆転勝利をしたものの、それ以降の5試合で未勝利が続いており、さらに、直近2試合は無得点となっている。
そんな中で迎える今節の最大の懸念点は、小林悠だ。札幌キラーとして知られるエースストライカーは、2017年以降の札幌戦では、出場した公式戦12試合すべてでゴールを決めており、その数はなんと15得点。そんな得点源だからこそ、札幌はサポーターやスポンサーまでもが一体となって来場阻止作戦に出ているのだ。
まずはサポーターの“攻撃”が披露された。サポーターは、小林のやや抜けている部分を利用して、誤った会場や日付をSNS上で拡散。試合当日のピッチに立てないようにする、通称“小林悠大喜利”作戦に打って出ている。
昨年もこの作戦が実行されていたが不発に終わっており、途中出場の小林がやはりゴールを決めている。その事実に突き動かされてか、3月29日にはなんとスポンサーまでもが参戦した。
この日、札幌銘菓『白い恋人』でおなじみの『ISHIYA』は公式ツイッターに「拝啓 小林悠様 対戦が近づいてきましたね! 急遽、試合会場が宮の沢白い恋人サッカー場に変更になりました!」と偽情報を出したばかりか、「隣接する白い恋人パークでは、小林選手が大好きな桃の「イシヤパンケーキMoMo」もご用意しています」と胃袋まで掴もうとする始末。この投稿にはそのパンケーキの画像まで添えて誘惑する徹底ぶりなのだ。
まさかスポンサーまでもが参戦する総力戦勃発の事態に、「遂に白い恋人まで参戦してきた!!」「公式が名指しはウケる」「いや、公式で草」と両チームのサポーターが盛り上がりを見せる事態となっている。