■ポゼッション率ではわずかに上回る
現在のFIFAランクでウルグアイは16位、コロンビアは17位、そして日本は20位。いずれも格上の相手に対して、もしも勝利を優先しようとするのならワールドカップで戦ったように3バック、あるいは5バックにして守りを優先しながら攻めればよかったかもしれない。
だがこの2試合の日本のポゼッション率は、ウルグアイ戦が53.5パーセント、コロンビア戦は51.2パーセントとわずかながら対戦国を上回った。もちろん日本のホームゲームだったということを考慮しなければならないが、戦い方もボール保持率を上げようとしているのは間違いない。
つまり、新しい日本代表の最初の一手は、「狙いどおりに進んだ部分があったが結果が出なかった」ということになるだろう。森保監督は急速にチーム作りを進めようとしているが、日本代表が集まれる機会は少ない。その中で、いつまでに結果が出せるようになるか。
6月、9月、10月の親善試合が終わると11月にはワールドカップ予選が始まってしまう。メンバーを入れ替えながら、残り6試合で一定程度まで熟成させ、そして自分たちのよさを取り戻そうとする仕事は、想像以上に難しそうだ。