新生・森保ジャパンを対戦した2か国の指揮官はどう見たか…従来の「組織的」「戦術的」とは異なるイメージを日本代表は与えていたの画像
球際の強さを見せたサッカー日本代表。写真はコロンビア代表の選手と競る久保建英 写真:中地拓也(双葉社/JMPA代表撮影)

 3月24日のウルグアイ戦は1-1、28日のコロンビア戦は1-2と、新生・森保ジャパンは1分1敗のスタートとなった。対戦を終えた相手国の監督が、日本をどう評価していたか。

マルセロ・ブロリ暫定監督(ウルグアイ)
「(日本のどこを狙ったか)ハイプレスである程度日本を阻止することができた。彼らにスペースを与えないというところでは、ある程度うまくやれたと思っています。そして攻守の切り替えの部分」

■ネストル・ロレンソ監督(コロンビア)
「(日本と韓国の違いを聞かれて)韓国のほうがより攻撃的で、戦術的によりコンパクトだと思います。日本は一対一に強い選手が多くいるという印象です」

 森保一監督はこれまで「攻守の切り替え」を重視し、「いい守備からいい攻撃」に結びつけようとしてきた。そのため、ボールを奪った瞬間に相手がプレスをかけてきても、どうかいくぐっていくかというトレーニングを積み重ねてきた。

 従来の両国の違いに対する見解としては、韓国のほうが肉体的に強靱で一対一に強く、それに対して日本は組織的な、戦術的なサッカーをする、というのが一般的だっただろう。

 つまりこのシリーズで対戦した相手は、これまで日本が自分たちのよさとした部分とは違った印象を受けたということになる。それは日本が、これまでの特長を一時的に消してでも、次のステップに進もうとしていることだ。

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