■立ち上がりからピンチ

 ドイツを相手に、日本はキックオフ直後から前線からプレスをかけにいった。だが、さすがにドイツ選手の能力は高く、簡単にはボールを奪えなかった。さらに会場となったPSDバンクアレーナの芝生が非常に深くて柔らかかったので、パスが通りにくくなってしまって立ち上がりの日本はかなり苦しみ、ゲームは完全にドイツに支配されてしまう。

 そして、9分にはドイツのCFイェシック・ンガンカム(ヘルタ・ベルリン)がゴール正面で反転してシュートを放ったが、立ちはだかったのが日本のGKの鈴木彩艶浦和レッズ)だった。ンガンカムの強烈なシュートを弾くと、すぐに起き直ってフリーで詰めてきたファリデ・アリドウ(フランクフルト)のシュートを再び弾き返したのだ。

 その後も鈴木は再三にわたってスーパーセーブで日本を救い、またロングスローイングや正確なパントキックを使って攻撃の起点も作った。彼のスーパーセーブがなく、失点を重ねていたら大敗もありえたかもしれない。

(2)へ続く
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