■先発したのはただ１人
２０１８年に初めての代表選考で選んだ選手２３人のうち、２０２２年カタールワールドカップのメンバー入りしたのは８人のみ。そして森保監督初陣となったコスタリカ戦で先発し、ワールドカップのドイツ戦で先発したのは遠藤ただ１人。
森保監督と同じく４年間指揮を執ったアルベルト・ザッケローニ監督時代は、初戦のアルゼンチン戦に向けて選んだメンバー２３人のうち１２人がワールドカップメンバーに入り、先発した１１人でワールドカップ初戦のコートジボワール戦に先発したのは７人いたのだ。
自らの方向性を見せる大切な初戦に選んでも、ワールドカップのメンバーに入れるのは３５パーセント。そして先発させたのは４パーセントだった。お気に入りはいたとしても、「○○選手とは運命共同体」にはならない。
それが森保監督。笑顔を侮ってはならない。
【森雅史】
もり・まさふみ／12月12日、佐賀県生まれ。週刊専門誌を皮切りに数多くの雑誌・書籍に関わってきた。ロングスパンの取材とインタビューとが得意分野で、選手以外にも広い取材範囲を持っている。北朝鮮やイランでの取材経験もある、キュートでニートなフットボールジャーナリスト
