■徳島の超攻撃的布陣を抑えきれず
キム・テヒョンの退場で、仙台は10人での戦いを強いられる。この時点で70分だ。アディショナルタイムを含めた20数分を、しのぐことができるのか。
伊藤彰監督はすぐにDF蜂須賀孝治を投入し、3バックの人数を揃えた。82分にはMF松下佳貴とMF遠藤康を投入し、ボールの配球役とその収まりどころを増やす。
徳島のラバイン監督も交代カードを切る。仙台の2枚替えと同じタイミングで、浜下を下げてMF杉森考起を投入した。右サイドからの突破力をさらに補強したのだ。
後半アディショナルタイムには、CBカカを最前線へあげた。187センチのブラジル人をターゲットに加える。それでも仙台は持ちこたえていたが、90分にゴールを割られてしまった。
伊藤監督は試合後のフラッシュインタビューで、「最後にやられたところは、もう一回反省しないといけない」と話した。クリーンシートこそ逃したものの、3戦負けなしの滑り出しは評価できるはずだ。
次節は3月12日、ホームにいわきFCを迎える。東日本大震災の発災翌日の開催だ。被災地をホームタウンとする両チームにとって、特別な感情を呼び覚ます一戦である。
様々な思いを胸に秘めて、両チームの選手たちはピッチに立つ。