3月3日、横浜F・マリノスがニッパツ三ツ沢球技場にサンフレッチェ広島を迎えて対戦。1-1の引き分けに終わった。
この試合は前半4分に得点が動く。広島の11番・満田誠が右サイドをえぐって中に折り返したところに東俊希が詰めて、左足で押し込んだのだ。
3連勝を狙う横浜にとっては痛い失点だったが、さらにその3分後、ポスト直撃の決定機を与えてしまう。そのシュートを放ったのは満田だ。
この場面は、横浜陣内の中盤の左サイドで広島がFKを得ることから始まる。満田のキックに合わせようとする広島の選手に対し、横浜の選手はセットプレーの守り方を敷く。ゴールまで遠い距離だったため、合わせてゴールを狙うのが通常と思われたからだ。
しかし、満田はここで意表を突く。距離があるにもかかわらずあえて直接狙ったのだ。両チームの選手の前方を抜けるような軌道でボールはゴール方向へ。横浜GK一森純はファーにポジションを取っていたため慌ててニアに戻るが、追いつかない。
ところがボールは枠をギリギリ捉えることができず、左ポストに直撃。ボールは右方向にはね返るが、広島の選手が詰めていなかったために横浜は九死に一生を得ることとなった。