■カタールW杯の食事事情
しかし、時にはレストラン選びの選択肢がまったくなくなってしまうという事態も生じます。
近くにレストランなどがない場合もあります。
たとえば、カタール・ワールドカップの時も、場所によってはアルジャヌーブ・スタジアムなどでは、周囲に食事のできる店はありませんでした。アルトゥマーマ・スタジアムの周りには出稼ぎ労働者向けの安価なインド食堂やフィリピン食堂がありましたが、ほんの3、4軒でした。
アルゼンチン対フランスの決勝戦が行われたルサイル・スタジアムは、ビジネスマンたちが集う新市街だったので、スタジアム周囲には洒落たレストランやカフェがたくさんありました。
また、日本代表がドイツやスペインと戦ったハリファ国際スタジアムはすぐそばに「ヴィラッジオ」というショッピングセンターがあり(イタリア風を売り物にしており、入口の一つはスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァのようなデザインになっています)、中には高級レストランやフードコートが入っているので、試合前の食事には不自由しませんでした。