後藤健生の「蹴球放浪記」第150回「ロサリオのレストランは日本人貸し切り?」の巻(1)空腹を強いられる22時半のオランダの画像
2005年オランダ・ワールドユースのADカード 提供/後藤健生

 世界では、いつでもどこかは食事時である。回転を続ける地球では、各地の時間が違うからだ。蹴球放浪家・後藤健生は、地球儀の上に引かれた時間を分けるラインを何度も越えてきた。時には、時差ぼけよりもつらいものがある。世界各地における、腹時計の違いである。

■放浪中の楽しみ

 放浪中は、現地のレストランで美味しい食事を摂ることも楽しみの一つです。『蹴球放浪記』では、これまでもいろいろな食べ物を話題にしてきました。

 テーブルに座ってメニューを見て、値段も勘案しながら、「今日は何を食べようかなぁ?」と悩むのは人生の最大の楽しみの一つだと思います。その前に、どこの店に入るかを決めるという選択の喜びもあります。

 僕は、店選びやメニュー選びについてはかなり優柔不断な男で、迷いに迷って入るレストランを選び、テーブルに座ってからも「もうちょっと待って」とか言いながら、メニューを睨んで悩み続けます。

 そして、店員が何度目かに注文を取りに来た時に直感で「これっ!」と指を差すのです。

 試合開始直後まで先発メンバー選びに悩んでいたというフィリップ・トルシエもそんな心境だったのでしょうか?

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