■閉店の早いオランダ

 試合後の食事に困ったのが、2005年にワールドユース選手権(現、Uー20ワールドカップ)が開催されたオランダでした。

 この大会では1日2試合が同じ会場で行われましたが、2試合目は20時30分キックオフ。試合が終わると、もう夜の10時半です。すると、店はもうすっかり閉まってしまうのです。開いているように見えるレストランも、入ろうとすると「もう火を落としちゃったよ」と言われるのが関の山です。

 せめて、駅構内に入っているスナックくらい開いていてくれるといいのですが、まず閉店に間に合いません。

 とにかく、オランダというのはヨーロッパ諸国の中では夜の閉店時間が早い国だったのです。

 ですから、オランダ在住のジャーナリストの中田徹氏などは、自宅で弁当やおにぎりを作って持ってきていました。そして、僕たちも試合前に何か食べるものを買ってからスタジアムに向かうようになりました。

(2)へ続く
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