2月21日、川崎フロンターレが鹿島アントラーズ戦(25日・カシマ)に向けた練習を行った。
開幕戦で敗れた川崎にとって連敗は絶対に避けたい状況で、19日、20日と2連続オフのリフレッシュした状態で、選手はこの日の練習に参加した。このオフは開幕戦の前に決まっていたことで、横浜F・マリノス戦の結果によるものではないという。
実際、この日の練習はいつものようにいい雰囲気の中で行われたのだが、その中で報道陣がざわつく場面があった。それは守備練習の時のことで、10番を背負う大島僚太が左SBの位置で対処していたのだ。
川崎は次戦・鹿島戦で緊急事態を迎える。CBジェジエウが開幕戦で退場となり、次戦は出場停止に。さらに、DF車屋紳太郎は後半途中に負傷交代していた。加えて、2月18日には登里享平が左ふくらはぎの肉離れで全治5週程度と診断されたと発表されたほか、高井幸大は現在世代別の代表活動に参加しており、台所事情は苦しい。
練習後に大島に左SBでの出場について聞いてみると、「やるかもしれないですね(笑)」と答えたうえで、「そう書いといてください」とニヤリ。この練習の意図はどうやら違うところにあったようではあり、その後の練習では別の選手が代わる代わるに入った。
大島は中央でのプレーのイメージが強いが、実際、「風間さんのときと相馬さんのときに右サイドハーフやったことはありますかね。でも、最初から自分がそこにポジションを取るというのは、ほぼないですね」という。
また、左SBでの出場のイメージについて聞いてみると、「あんまり考えたことはないですけど、どんな視界なのかなという興味はあります」と言葉をつなぐにとどまった。