J1のガンバ大阪は17日、クラブの中心選手のひとりである宇佐美貴史の写真をSNSに投稿した。雄弁に背中で語る一枚は、ファンの新シーズンへの期待をさらに高めている。
2023年のJ1リーグが、ついに開幕した。17日には、ここ6シーズンのタイトルを分け合ってきた横浜F・マリノスと川崎フロンターレが激突。高らかにシーズンスタートを宣言した。
18日には、J1第1戦の全試合の結果が出そろう。シーズン全34試合のうちの1試合に過ぎないが、すべてのチーム、そしてファンにとって、単なる34分の1とは割り切れない一戦だ。
その大事な開幕戦に向け、G大阪も気合いが入る。開幕戦前日の17日には、ツイッター公式アカウントでキャプテンのコメントを紹介した。
昨シーズンの副将が、キャプテンに就任した。2022年シーズンの終盤には、ゲームキャプテンとしてアームバンドを託された宇佐美貴史である。
子どもの頃からのガンバサポーターで、ジュニアユースからアカデミーで育った。2度にわたりドイツに挑戦したが、国内ではG大阪一筋。生え抜きのアタッカーが、今季のチームを名実ともにけん引するのだ。
今季は、さらに重いものを背負う。クラブの顔であった遠藤保仁が背負っており、そのレジェンドが移籍して以降は空き番号となっていた背番号7をつけることを決断したのだ。
7番を背負うシーズンについて、宇佐美はこう語っている。
「楽しみしかないし、プレッシャーを感じるということではなく、そんな状況を楽しんで、ポジティブに笑顔でやりたいです。何とか開幕戦に勝って、サポーターに喜びをプレゼントしたいと思っています」
決して大風呂敷を広げるでもなく、責任の重さにさいなまれているでもない。自然体のまま、サッカーと向き合おうとしている。
また、このコメント以上に、添えられた写真が雄弁だ。夜のパナソニックスタジアム吹田で、ライトに照らされて宇佐美がただ一人、ピッチに立つ。背番号7と横顔を見せているのだが、その自然体そのままの姿が、自然とファンの期待を高めるのだ。