【2023年J2「補強診断」清水エスパルス編】昨季「J1得点王」チアゴ・サンタナ、元サッカー日本代表MF乾貴士、FW北川航也…攻撃陣はJ2屈指のタレント揃い!【補強充実度『B』/J1昇格可能性『B』】【戸塚啓のJ2のミカタ特別編】(2)の画像
元日本代表MF乾貴士  撮影/原壮史
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■パリ五輪世代MF鈴木が移籍しても…

 今季はJ1昇格を目指す立場となった清水エスパルス

 MFの新加入選手は、成岡輝瑠。成岡はJ2のレノファ山口FCからレンタルバック。パリ五輪世代のアタッカー鈴木唯人がストラスブール(フランス)へ期限付き移籍し、ブラジル人のヤゴ・ピカチュウが所属元へ復帰したことを踏まえると、控えめな印象を与える。

 とはいえ、昨シーズンのJ1で31試合に出場した白崎凌兵、元日本代表MF乾貴士らが引き続きスカッドリストに入っている。即戦力を補強しなかったのは、現有戦力に不足がないからとも言える。

 ポイントはセントラルMFだろう。昨シーズン同様に4バックを主戦術にするとしても、3バックを併用することになっても、セントラルMFが固定されることで安定感のある戦いが可能となる。

 白崎と松岡を軸にホナウド、竹内涼宮本航汰、成岡らが加わり、高いレベルでの競争が求められる。昨年7月に左ひざの手術を受け、全治8か月と診断されたヘナト・アウグストは、シーズン開幕後の復帰になるのだろう。

 2列目は乾、西澤健太中山克広神谷優太らの争いだ。FW登録が8人を数えるため、1トップ2シャドーのような立ち位置も考えられる。

 そのFW陣には、チアゴ・サンタナ、カルリーニョス・ジュニオ、北川航也ディサロ・燦・シルヴァーノ、オ・セフンらが名を連ねる。タイプの異なる選手を揃えており、J2屈指の陣容と言って差し支えない。

 J1得点王のチアゴ・サンタナは、引き続き得点源となることが期待される。彼が今シーズンも得点王争いを牽引していけば、1シーズンでのJ1復帰が現実的となるだろう。

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