昨シーズン限りで現役を退いたJ2ベガルタ仙台の富田晋伍氏が、クラブスタッフとしての初仕事に臨んだ。いきなり最高の結果を出して、周囲を驚かせている。
富田氏は2005年、東京ヴェルディのユースチームから仙台へと加入。その後、一貫して仙台でプレーし、昨シーズン限りでスパイクを脱ぐことを決断した。引退会見では、サプライズ登場も含めて新旧のチームメイトがねぎらいに訪れ、富田氏も感動の涙を流していた。
そのように多くの人から愛された背番号17は今月2日、クラブコミュニケーターに就任することが発表された。クラブと地域をつなぐ橋渡し役という、重要かつ富田氏にぴったりの業務に従事することとなった。
その新クラブコミュニケーターが早速、初仕事に赴いた。「七ヶ宿雪かき選手権」への出場である。クラブはその大会の様子を、ツイッター公式アカウントで公開した。動画の中で、仲間2人とともに参加した富田氏はスタートの声とともにいきおいよくスコップを雪に突き刺すのだが、持ち上げる量が段違い。しかも次々と雪をスコップで投げ続け、まるで負荷を感じていないかのようだ。小柄ながらも力強くボールハントしていた現役時代さらながらの頼れる姿を、雪原で披露していた。
結果は、なんといきなりの大会制覇。副賞として、七ヶ宿源流米30キロも持ち帰ることとなった。