■3Dラインの導入

 さて、『サッカー批評』の記事でなんでウクライナ情勢の話題が出てきたのか訝(いぶか)る方も多いだろうが、最新兵器をどのように運用するのかという一連のニュースを見ていて、僕はサッカーのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のことを思い出したのである。

 先日「Jリーグでは今シーズンからVARによるオフサイド判定の際に3Dラインテクノロジーが採用される」というニュースがあったことはご承知だろう。ヨーロッパの主要国リーグではすでに活用される3Dラインテクノロジーが、今年度からJリーグ(J1リーグやルヴァンカップなど)でも採用されるというのだ。

 日本サッカー協会審判委員会は定期的にメディアに対するブリーフィングを行っているが、先日は実際にシミュレーターを使って3Dラインのオペレーションを行う様子を報道陣に公開した。

 僕は、他に用件があったため、このブリーフィングには出席できなかったのだが、報道によれば今シーズンからVAR担当を務めることになった佐藤隆治氏が説明を行い、「最初はきっと時間がかかる」と語ったということだ。

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