2月11日、富士フイルムスーパーカップが行われた。Jリーグの開幕を告げるこの戦いの裏では、もう一つの熾烈な戦いがあった。
本来の試合は、昨季のJリーグ王者である横浜F・マリノスと昨季の天皇杯王者であるヴァンフォーレ甲府が今季初タイトルを懸けて戦うもの。しかし、その両チームのサポーターを中心に、あるスタグルを求めて激しいデュエルがあったのだ。
国立競技場の隣にある東京体育館前のスペースでは、J1・J2・J3クラブのスタジアムグルメを販売するイベント「スタグルフェス」が行われていた。32種類もの人気グルメが一挙終結し、観戦に来たファン・サポーターの舌を楽しませた。
しかし午前9時59分、その中の一つの出店者がツイッターで完売を報告したのだ。「みんな…………すまぬ…………」などのテキストとともに売り切れ報告がなされたのは、福島県の銘菓『いもくり佐太郎』だ。今回、同菓子はJ3福島ユナイテッドFCのスタグルとして参加したのだが、なんと、キックオフから3時間半前という早い時点で、“弾切れ”になってしまったのだ。