■ストークの本拠地
2012年に「スカパー!」の仕事でイングランド取材に行ったことがありました。当時「スカパー!」でヨーロッパリーグの試合を放映していたので、この年のヨーロッパリーグに出場していたストーク・シティを訪れたのです。ロリー・デラップのロングスローが名物だった時代です。
試合終了後の記者会見で、トニー・ピューリス監督はまずテレビ用インタビューで公式見解を述べます。その後に、地元記者との丁々発止の深~い議論が行われ、ここでは本音丸出しのトークを行います。もっとも、その会話はたいへん早口なので、そばで聞いていてもとても聞き取れません。それが終わると、「ここからは日本のテレビ向け」ということで、分かりやすい英語で戦術的な説明をしてくれました。「見事な使い分け」でした。
ストーク・シティはブリタニア・スタジアム(現在はBet365スタジアム)でプレーしていましたが、ここは1997年に完成したばかりの新しいスタジアムでした。それまで、ストーク・シティは1878年完成のヴィクトリア・グラウンドを使っていました。それ以来1997年まで、なんと119年以上も使われていたのです。1997年当時、イングランド最古の現役スタジアムだったのです。