■数十メートルの独走ゴールも!
2本目は4得点を奪うのだが、開始わずか1分で1点目が入る。川崎が得た左CKを蹴ったのは脇坂。きれいな弧を描いたボールをダイレクトで合わせて豪快にゴールネットを揺らしたのだ。
さらにその3分後に遠野大弥がPKを決めて2-0に。そして36分、左CKを脇坂が蹴るとそのままゴールイン。抜群のキック精度でつき放してみせた。
42分には山田新が数十メートルをドリブルで独走してゴールを決めて見せる。左サイドのハーフウェーライン付近でボールを持つと、相手選手をかわして置き去りにしながらゴール方向に直進。最後は、鳥栖のGKとの1対1を冷静に制して決める見事な得点で会場を沸かせた。
2本目はこのまま4-1で終了。1本目のスターティングメンバーから11人全員を入れ変えて、2本目の最後にピッチに立った選手から8人を入れ替えて3本目に挑んだのである。
3本目は山田が2得点を挙げて好調をアピール。4本目は相手GKのミスを見逃さず鮮やかなループシュートをジョアン・シミッチがまずは決める。最後、高井幸大が最終ラインからピッチ中央をドリブルすると、裏に向かって動き出そうとする大関友翔にスルーパスを送る。これにきれいに抜け出したルーキーが1対1を決めて、仕上げとなる11得点目を決めた。
この試合で川崎は、ボールを大事にしながらの得点、セットプレー、若手が見せた連携など、多彩なゴールを見せて順調な仕上がりを見せた。