J2のファジアーノ岡山は25日、トレーニングキャンプの風景をSNSで公開した。J1昇格への後押しとなる新たな武器の紹介が、ファンを期待を高めている。
昨シーズンのJ2で、岡山は非常に悔しい形でJ1昇格を逃した。レギュラーシーズンは自動昇格となる2位以内に一歩届かない3位に終わり、J1参入プレーオフでは1回戦で6位のモンテディオ山形に敗れ、初のJ1昇格の夢は持ち越しとなったのだ。
2023年は岡山にとって、Jリーグ参入から15年目という節目のシーズンとなる。昨季残した過去最高成績を超えて悲願を達成すべく、チームは現在、宮崎県でキャンプに入り、開幕への準備を進めている。
24日には、まだ準備段階とはいえ、J1の鹿島アントラーズを相手のトレーニングマッチ(45分x2本、30分x1本)で、5-1の大勝を収めた。続く25日にクラブがツイッター公式アカウントで公開した動画も、さらにファンの期待を高めずにはおかないものだった。
投稿されたのは、4選手のFKの動画だ。ヨルディ・バイスから始まり、4人ともが6枚の壁が置かれたペナルティアーク付近からのプレースキックを、次々とゴール隅へと蹴り込んでいく。
中でも一番期待の声が多いのは、京都サンガF.C.から加入した昨シーズンにも直接FKを沈めていたバイスだ。他の選手より、ボールにスピードがある。さらに、軌道はより壁の高い位置を抜けていくのだが、ボールは急激に落ちてネットを揺らす。この一撃に、ファンも驚きを隠せない。
「バイスのボールスピードと落ち方がエグいね」
「みんな上手いけど、バイス選手抜けてる。体幹が強いのか、よくこの体勢で蹴れるよな」
次いで人気が高かったのが、昨季はライバルとして戦った横浜FCから期限付き移籍で加わった田部井涼のキックだった。こちらはバイスとは正反対に、壁のぎりぎり上を、4人の中で最も低い弾道で飛んでいく。そのうえで鋭くゴール左下を突くのだが、一番の特徴は左利きであること。「個人的には田部井君のが1番好き!」「やっぱレフティいいよね」との声が上がった。