Jリーグは25日、時代を超えて愛されるアイコンの進化した姿を発表した。30年を経て生まれ変わった姿に、当時を知る人々らから感慨の声などが上がっている。
Jリーグにとって2023年は、大きな節目のシーズンとなる。スタートから、実に30周年を迎えるのだ。
その年に生まれた赤ちゃんも、今年で30歳になる。20代までの若いJリーグファンには、記憶にも残っているはずもない。だが、Jリーグの象徴の雄姿は、伝説として残り続けている。
1993年5月15日、歴史的な瞬間が訪れた。日本初のプロサッカーリーグが始まるのだ。
照明が落とされた開幕戦の会場も、2021年の東京オリンピックに向けて新たに作られたものではなく、1964年の前回東京五輪のために建設された国立競技場だった。だが、変わらず日本スポーツの聖地である場所で、Jリーグのアンセムが生演奏で鳴り響く。ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)と横浜マリノス(横浜F・マリノス)によるオープニングマッチの前に、セレモニーが行われたのだ。
演奏が終わった会場で、地球を模した緑の球体が浮かび上がる。炊かれるスモークに彩られながら浮かび上がってきたのは、Jリーグのマスコット、Jリーグキングだった。再び始まる演奏に合わせて、ライトを浴びながらふわふわと夜空に漂う愛嬌あるバルーンの姿が、新時代の到来を告げていた。
そのJリーグキングが、30歳を迎える今年、生まれ変わった。Jリーグはツイッター公式アカウントで、「30周年を記念して、3Dコンピューターグラフィックスによりレベルアップ みなさんは、どのJリーグキングが好きですか?」と、風の具合ではなく自らの意思で動けるようになった姿を公開したのだ。