現在、Jリーグ各クラブが威信とかわいさを懸けて熱い戦いに挑んでいる。戦場は、新シーズンを前に取り組んでいるキャンプ地ではなく、ネット上だ。
1月23日に火ぶたが落とされた、「Jリーグマスコット総選挙」。今回で11回目を迎える恒例行事なのだが、なんと、今年で最後というアナウンスがなされている。来年以降は行われない最後の戦いを制覇しようと、投票開始直後から各クラブが“選挙活動”に力を入れている。
投票はツイッターとJリーグ公式アプリにおける投票とあって、激しい“舌戦”ならぬ“SNS戦”が繰り広げられているが、その中で、あるワードがツイッターでトレンド入りした。それは、「#ワルンタを国立へ」だ。
ワルンタとは聞き慣れない名前かもしれないが、れっきとした“立候補者”である。川崎フロンターレから、ふろん太に代わって最後の総選挙に挑むマスコットなのだ。
Jリーグの公式の“投票ツイート”は、その性格を以下のように説明している。
「あまり働きたがらず活動頻度は低め。それでもどこか憎めず人気急上昇中のワルンタ」
ワルンタは、その名前から察せられるようにヒールキャラ。等々力競技場にもいつも姿を見せるわけではない。そのうえ、会場に来たとしても、積極的な動きを見せるわけではない。今年1月22日に行われた川崎の新体制発表会でも、ふろん太やカブレラはおろか、本来はゲストとして扱われるべきたかたのゆめちゃんよりも“仕事を放棄”しているのだ。