■かつての名手を彷彿
また、橘田が披露したシュートの軌道に、川崎でかつて活躍したドライブシュートの使い手を思い出すファンも多かった。人々の頭に浮かんだのは、現在もサガン鳥栖でJ1を戦い続ける森谷賢太郎だった。
「森谷君みたいなシュート」
「森谷の弾道だ」
決して得点数は多くなかったものの、森谷の一撃は強い印象を残してきた。2017年9月にセレッソ大阪相手に決めた一撃は、「子ども達の夢を乗せて弧を描いたドライブシュート」として、同月のJリーグ最優秀ゴール賞に選ばれていた。
チームを力強くけん引した谷口彰悟と、初優勝へとつながる道を切り開いていった森谷。橘田は偉大な先輩の背中を追い、さらに追い越すことを目指していく。