■日本代表入りも狙える26歳
神戸の監督は、かつてヴィッセル神戸で長くDF(サイドバック)を務め、韓国代表経験もある朴康造(パク・カンジョ)。今シーズンから監督に就任した朴康造監督は「ワイドなサッカー」を目指してウィングバックを置く、3-5-2システムで戦っている。
12月のリーグ戦で前半の18分に先制ゴールを決めたのは右ウィングバックの守屋都弥だった。左サイドに流れてパスを受けたインサイドハーフの阪口萌乃が入れたクロスを逆サイドから走り込んで決めた見事なゴールだった。
そして、皇后杯の対戦で成宮の2ゴールをアシストしたのも、やはりウィングバックの守屋だった。
守屋はJFAアカデミー福島出身の26歳。JFAアカデミー出身者らしい運動量豊富な選手で朴康造監督の目指すサッカーを体現したような存在。運動量が豊富なことに加えて、状況判断もよく的確なタイミングで攻撃に加わってくるのが特徴だ。
2023年7月に開催される女子ワールドカップを目指す日本女子代表(なでしこジャパン)も、昨年秋以降スリーバックにトライしているが、守屋が今後もこのような活躍を続ければ、ウィングバック候補としてこれから代表入りも狙えるかもしれない。