■近代的だったアントフォガスタ
こうして、ルフトハンザ機は5月27日の未明にアントファガスタ空港に着陸しました。
入国審査と税関検査を済ませます。入国カードの“半券”が絵葉書になっています。そして、入国のスタンプにはアンデス山脈を象徴するコンドルが描かれています。
空港からルフトハンザ航空が手配したバスで市内のホテルに向かいます。
アントファガスタは銅鉱山の収入で豊かな都市だからでしょう。道路もきれいに舗装されていて、ペルーやボリビアの景色を見慣れた目にはとても近代的な街のように感じました。南緯24度にあるので、5月末(つまり南半球の冬)の明け方とはいえ、かなり暖かかったのを覚えています。
ホテルに着いたのは早朝の5時半。ここで3時間ほどの休憩です。
同室になったのはドイツ人ペーターとドイツ帰りのチリ人アントニオ。僕も大学で習ったドイツ語をまだ多少は覚えていたので、ホテルに滞在中はドイツ語が共通語でした。