■イングランドといえばフーリガン

 さて、「スタディオ・コムナーレ」ではイタリア対イングランドの試合が行われました。イタリア以外の試合はたいていガラガラだったのですが、さすがにイタリアの試合は超満員でした。

「イングランドといえば、フーリガン」の時代です。一方、イタリア側も荒々しさでは負けていません。

 ゴール裏の2階席はイタリアのサポーターで満員でした。そのゴール裏の1階席にイングランドのサポーターが入場してきたのです。すると、2階席のイタリア人が旗竿や飛び道具でイングランド・サポーターを攻撃。イングランド側は一端引き揚げて体勢を整えると、手に手に武器を持って一斉に入場してくるという騒ぎです。

 先日のカタールワールドカップを見ても、最近のサポーターは本当に大人しくて、ボランティアの指示に従順に従っていましたが、当時のサポーターというのはそんな雰囲気だったのです。40年前には、何もかもが現在とはまったく違っていたのです。

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