■Jリーグ・クラブの怠慢

 だが、19歳から22歳までの選手の育成を大学に任せてしまうというのはJリーグ・クラブの怠慢でもある。

 たしかに大学リーグのレベルは低くない(関東大学リーグの上位校はJ3リーグもしくはJ2リーグ並みの戦力がある)。しかし、当然のことながら同年代の選手との試合だけになってしまうので、大学チームに所属している選手がフル代表で戦うのはかなり難しい。将来、プロとして活躍すべき選手、フル代表入りの可能性のある選手は、大学である程度試合経験を積んだら、大学でのプレーは2年程度で切り上げて、20歳前後でプロ契約することが望ましい。

 できれば、Jリーグ・クラブのリザーブチームを拡充して、トップチームと行き来しながらプレー機会を増やし、多くの選手が20歳くらいでトップチームでプレーできるようにしなければならない。

(4)へ続く
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