１２月５日深夜に行なわれたカタールＷ杯決勝トーナメント・ラウンド１６対クロアチア戦で、ＰＫ戦の末に敗退した日本代表。日本サッカー史上初のＷ杯「ベスト８」の壁はまたしても厚かった。
試合後は、何人もの選手が涙を流し、胸中を占める悔しさを吐露していたが、それが特に顕著だったのが三笘薫だった。
三笘は今回のカタールＷ杯では、試合途中から起用される“攻撃の切り札”として活躍。グループステージの初戦ドイツ戦での堂安律の先制点につながった左サイドでの猛プレス、３戦目のスペイン戦、田中碧の決勝点を導いた執念のアシストなど大活躍を見せてくれた。
クロアチア戦でも後半１９分から出場し、延長前半１４分には自陣から得意のドリブルを開始。スピードに乗って一気に相手ゴール前に迫り、強烈なミドルシュートを放つシーンもあった。
敗北の後、三笘はインタビューで悔しさを爆発させた。今回のW杯でできたもの、できなかったものを問われ、「試合を通して……全部が足りなかったと思います」と語った三笘。その後、次のW杯までの４年間でどのように自らを高めていくのかという質問に対しては、目を赤く潤ませて、「いや、もう……次のW杯で……勝てるようにやるしかないと思います」と言い、嗚咽をしながら、あふれ出る涙を左手で懸命に抑えたのだった。
この三笘の涙には、ＳＮＳなどでも「もらい泣きしてしまった」という声や「頑張った」「泣かないで」といった励ましの声が多数上がっていたが、彼が所属するプレミアリーグ・ブライトンの公式ツイッターにも、熱いメッセージが寄せられているのだ。
