「勝たせたいと思って…」三笘薫が明かすクロアチア戦でPKを蹴った理由。初のワールドカップで「自分の役割を全うしよう」と奮闘したが、「悔しさしか残っていない」の画像
サッカー日本代表・三笘薫 撮影:中地拓也

■12月5日/カタールW杯 決勝トーナメント・ラウンド16 日本代表ークロアチア代表(アルジャヌーブスタジアム)

 ベスト8を目標に掲げながら、それを目前にして敗退した日本代表。クロアチアを相手に先制したものの、同点に追いつかれてPK戦に持ち込まれ、そこで敗れたのだ。

 1人目のキッカーである南野拓実がセーブされ、2人目のキッカーに名乗りを上げたのが三笘薫だった。しかし、三笘のキックも相手GKに読まれてしまう。

 PK戦の決着がつくと、三笘はピッチから立てなくなってしまった。「PKを蹴った責任があるんで」と話す背番号9は、目に涙を浮かべながら、「迷惑をかけた」と悔やしさをかみしめた。

 PKの順番は、蹴りたい人が蹴る方式で行われた。その中で三笘は、「(チームを)勝たせたいと思って……」と、その理由を明かし、「前日も決めましたし、いいフィーリングだったんで蹴りました」と説明した。

 グループリーグで日本代表は、ドイツとスペインを破って世界を驚かせた。その立役者の一人となったのがこのドリブラーだ。しかし、この日はなかなかチャンスを作ることができず、チームを勝たせるという強い責任感を自分に向けた。

「流れを変えるぞと思って入りましたけど、チャンスのところで行きれなかったところは悔いが残りますし、そういう実力だと感じる」

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